ディケード(DECADE) – 10年の歩み、ガラスと共に

デザインミュージアム・イッタラ/企画展示:2023年10月14日(土)から2024年1月28日(日)まで。

ア-ダ・ヴァイニオとサ-ラ・シルケオヤはイッタラガラス工場で吹きガラス職人として働いています。10年前の2013年、自らの手で作りだしたいという強い思い、アート作品への興味が彼女たちを動かしました。

彼女たちのガラスの道へはイカ-リネン工芸デザイン大学で始まり、2015年春、ガラス専門の職人として卒業。その後イッタラへの道をみつけ、トレーニーとして経験を重ね専門資格を取得しました。

彼女たちにとってガラスは一目ぼれに近いものでした。このガラスという素材は刺激的で繊細、挑戦しがいがあり、魅力的かつ多用途で神秘的と表現しています。

ガラスは他の素材と比較することはできず、独自の意思があり完全にコントロールすることはできません。

ガラスは決してマスターすることのできないアート。そして常に発展の余地があります。創造性に加え彼女たちには継続的に学習すること、そして挑戦したいという強い思いを共有しています。二人ともできるだけ多彩な吹きガラス職人になることを目指しています。彼女たちはイッタラガラス工場が自由な時間に独自の作品を作る機会を提供していることに対し、とても高く評価しています。このことにより通常の仕事にも多様性がもたらされ、専門的な技術が向上するだけでなく創造することができる環境にもあるということになります。

10年は長く感じます。しかし吹きガラス職人にとっては短い時間です。彼女たちの吹きガラス職人としてのキャリアはまだ始まったばかり。彼女たちがともに進む旅は時に立ち止まり過去と未来を振り返る良い機会となっています。専門的にはさらに専門の資格を取り、認定マスターになりたいと思っています。

今回の展示では彼女たちがガラスの勉強を始めたころから現在までの10年にわたるガラスへの歩みを紹介しています。作品の一部は販売しています。

展示は通常土曜日と日曜日の午前11時から午後5時まで。10月18日(水)から22日(日)も午前11時から午後5時までご覧いただけます。

 

 

kuva: Iittala

 

ア-ダとサ-ラ。二人のイッタラガラス工場吹きガラス職人の展示、ぜひご覧ください。

2023年10月14日(土)から2024年1月28日(日)デザインミュージアム・イッタラにて