イッタラ村は歴史豊かなハメーリンナの北部に位置し、神話上の鉄器時代の集落、19世紀末に設立されたガラス工場、内戦後に建てられた石造りの教会などがあります。そしてガラス工場の近くには手作りにこだわる職人やアーティストたちが集まり、昔からラシマキ、ガラスの丘と呼ばれ成長、発展してきました。ユーモアにあふれたナイーブアートと伝統ある素晴らしいガラスの歴史が出会い、アート&クラフトの世界が広がります。
イッタラヴィレッジは観光でぜひ訪れたい場所。
サスティナブルな交通手段、電車を利用しましょう。VR普通電車でイッタラ駅へ。小さな駅なので乗り過ごさないように。電車をお勧めする理由はもうひとつ、アートの世界がこの駅から始まるからです。待合所の壁にはナイーブアートを代表するマイヤ・カネルヴァの猫が出迎えてくれます。他にもいくつのアート作品が目に留まりますか?イッタラ駅は2018年からアートステーションとして生まれ変わり、利用されています。駅からはサインボードが目印に。
10分ほどでイッタラ村のシンボルともいえるガラス工場に到着します。1881年に設立されたイッタラガラス工場は140年以上の歴史を誇り、世界でも知られているアアルトベースやオイヴァ・トイッカのバード、おなじみのグラスなどが作られています。見学可能な時間を事前に確認しましょう。ビジターズブックもありますので、記念のサインをどうぞ。
ガラス工場から続く道を先へ進むと、敷地の中心部へ。子供たちが元気に駆け回れ、遊び場にもなっている中庭を中心に店舗やイッタラガラスミュージアムがあります。レンガ色の建物はイッタラアウトレットショップ。明るく広い店内にはイッタラを始め同グループのアラビア、ハックマン、フィスカース製品などがあります。アウトレットショップという名前ですが新製品もあり、セカンドクラスの品やお買い得品、ビンテージ物など種類も豊富です。まだまだ先は続きます。ここでのお買い物は後からをおすすめします。
その周辺には可愛らしい赤や緑の木造の建物があり陶芸品、手芸用品、インテリア雑貨、革製品、カジュアルウェアなどを扱うお店になっています。のんびりとした雰囲気の中、ゆっくりとお買い物をお楽しみ頂けます。
どの店舗も「作り方」にこだわりがあります。販売するだけでなく、製造、制作している様子が見られるところもありますので、一軒一軒、気軽に覗いてみて下さい。
そして古い石造りの建物はイッタラガラスミュージアム。イッタラのガラスの歴史を知ることができます。予約制のガイドツアーは日本語もあります。
中庭から更に先に進むと古い木造校舎が見えます。ここナイーブアートセンターでは季節ごとにナイーブアートの展覧会が行われており、2023年に35周年を迎えました。ナイーブアート、あまり聞きなれないかもしれませんが、年齢層を問わずに楽しめ、その素朴で可愛らしいアートは、心穏やかになり思わず微笑んでしまいます。館内にはミュージアムショップもあり、アーティストたちの作品を気軽に手にすることができます。
ガラス工場からナイーブアートセンターまでまっすぐ歩いても800m程度、それほど広いエリアではないのでゆっくりと見て回れます。途中にはベンチやちょっと座って休憩できるところもありますので、お天気の良い日はピクニック気分を。
駅へ戻る前に少しだけ回り道をして村の中心部を通ってみましょう。
イッタラアウトレットショップ前の駐車場の右手にはオーガニックコスメを扱うお店ヒュヴァン・オロン・アイッタやアンティーク品を扱うお店もあります。営業時間は季節によって変わります。
少し広い道まで出ると環状交差点があり、その中心部には2019年にイッタラガラス工場140周年を記念してできた「ガラスの家」と呼ばれるランドマークがあります。車に気を付けて眺めて下さい。暗い時期はライトアップされ一段と綺麗です。スーパーマーケットも目の前にあります。ここからはVRイッタラ駅まで300mほどです。
敷地内やその周辺では季節ごとにいろいろなイベントを行うことがあります。お越しの際は「イベント」タグやそれぞれのページ、営業時間等もご確認下さい。
また日にちによっては、イッタラガラスミュージアムに日本人スタッフがおります。ご不明な点など気軽にご相談下さい。
イッタラで楽しい一日を過ごせますように。