春ごとに行われるイッタラの吹きガラス職人たちの作品展、今回は『詩』からインスピレーションを受けたもので構成されています。それぞれ自分たちで詩を選び、作品で表現しました。
イッタラガラス工場は就業時間外には職人たちに自分の作品を作る機会を与え、彼らの専門技術や創造性をサポートしています。多くの職人たちは業務以外でも自己研鑽を望み、この機会を利用しています。
就業時間外にはイッタラのガラス専門家のすべてが参加できるようなワークショップも行われています。
職人として成長する機会
就業時間外に自分の作品を制作する機会はガラスの専門家としてどんな意味があるかという問いに吹きガラス職人、ハンナ・カーシネンはこう答えます。
「溶解炉からその他様々な高品質の機械に至るまでできる限りすべてのものを使えるのであれば何でもやって試してみること、それが自分の専門スキルを成長させる最善の方法です。同僚と話したり彼らの仕事をみるだけでも得られるプロとしての意識やスキル、知識の量は言うまでもありません。」
ハンナと同じように同僚のトニ・エンゲルバーグにとっても自分のアイデアを実現させることは職人として成長し発展する良い機会であると感じています。
イッタラの吹きガラス職人にとって手仕事のスキルをひきだすことは大切なことです。2023年12月、手仕事によるガラス制作の知識、技術、技能がユネスコ無形文化遺産のリストに加わったことを彼らは非常に喜んでいます。
これはガラス制作者と全ガラス業界にとって意味のある賛辞を受けたことになります。フィンランドでは国内の申請における業務と多国による申請のコーディネートをフィンランドガラスミュージアムが行いました。
展示されている作品の一部は2024年11月に行われたワークショップで作られたものがあります。ワークショップは一般公開され、その作業の様子を見ることができました。またほとんどの作品は販売もしています。展示終了後、ガラスミュージアムの2階は一年を通してイッタラの吹きガラス職人の販売ギャラリーになります。ここは作品の入れ替えもあり、ユニーク作品、吹きガラス職人が就業時間外に自分でデザインし制作したものが並びます。
展示参加の吹きガラス職人
Toni Engelberg, Hanna Kaasinen, Taina Kohtamäki, Péter Kovács, Anu Loponen, Leevi Luoma, Toivo Molin, Heikki Punkari, Rea Salokannel, Mitsuru Sato, Saara Sirkeoja, Riku Toivonen, Penna Tornberg, Aada Vainio, Hanna Välimaa ja Tero Välimaa
『言葉から作品へ』と題した今回の展示は以下の時間帯でご覧いただけます。
2025年2月8日(土)~6月8日(日)
木曜日~日曜日、11時~17時
ただし、2月17日から3月2日までは水曜日から日曜日の11時から17時まで
ぜひご来館ください。
その他詳細について
Jaana Eriksson, PR Specialist, Iittalan lasimuseo +358-40-735-6672, jaana.eriksson@fiskars.com
Tero Välimaa, マスター吹きガラス職人, Iittalan lasitehdas, tero.valimaa@fiskars.com